診療所に勤めるメリット・デメリット

都市部の中央に位置する大学病院や総合病院などに比べて、病床規模が小さいところを診療所といいます。そんな診療所は、総合病院よりも地域密着型であり、患者がより通いやすい場所です。
もちろん、それは働く看護師にもいえる事。扱う科や患者も断然数の少ない診療所は、定休日があり、残業が少ないのでとても働きやすいといわれています。
その為、給与が高くスキルアップが望める総合病院へ転職する若者が多い一方で、診療所は産休や育休、結婚や介護に伴う退職といったブランクをもった方々が多く勤める傾向にあるようです。

また、最近は診療所に勤めるといっても、その仕事は1つだけとは限りません。
福祉施設や、リハビリステーションを診療所が主体となって経営。通所または入所する患者の面倒を看たり、または訪問看護や訪問入浴といった福祉サービスを行う所が多くなってきているのです。
特に、訪問サービスは看護や入浴、リハビリだけではありません。ヘルパーやタクシーサービスはもちろん、歯科、理髪といったような生活面を充実させるものも多く、介護や看護を受けなくては大変な利用者がより快適に余生を過ごせる社会が実現されつつあります。

そんな診療所勤務のデメリットは、やはり給与や福利厚生といった待遇面であるといえるでしょう。
給与が大きな病院に比べて少ないのはもちろんなのですが、診療所が小さい事から勤める人員が少ない。また、院内保育のような施設がない事が多い為、子供を院外の託児所に預けるといった手間が生じやすくなります。
が、小さいところには小さいところなりの連携プレーというものがあり、シフト変更がしやすいなどといったご意見もあります。
また、最近では診療所といってもサービス産業化しつつあるところもあり、通いやすいようショッピングモールや駅の中にあるところも増えてきました。休みも日祝がある代わりに平日にあるところなどというと、それを逆手にとって行楽地やレジャー施設に行って混雑に巻き込まれる事なく楽しめるといった利便性も。そういった1つ1つの小さな積み重ねが、診療所に勤める要因になっているという人は増えつつあるといわれています。

診療所というと昔は田舎町にぽつんとあったもの。それが今では都会の至る所にコンビニのように増えつつあるといいます。
診療所も、時代の流れに乗らないと取り残されてしまうのかもしれませんね。

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